注入治療について

「瞼が重くなってきた」「目もとのシワやくぼみが気になる」など、
お悩みを解決するためのおすすめの治療をご紹介いたします。

PRP注入療法（濃縮自己血小板）シワ改善、皮膚の若返り

PRPとは

PRP：PlateletRichPlasma（多血小板血漿）の注入療法とは、ご自身の血液に含まれる血小板を利用して皮膚の若返りを図る治療のことです。

《血小板には若返りの要素がつまっています》

PRP注入療法（濃縮自己血小板）は、スポーツの世界でも着目されており、「著名な野球選手がPRPでひじの治療を受けられた。」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。スポーツ選手に施したPRPの治療は、「血小板」という損傷組織を修復する血液内の成分を濃縮した「血漿」を、部分断裂した右ひじに注射して「自己治癒」を促進するというものでした。

私たちの血液に流れている血小板は、様々な能力を秘めた不思議な成分です。自己治癒力も血小板の持つ能力のひとつですが、最新の研究により、お肌を若返らせる成分も数多く含まれていることが分かってきました。その成分を活かした治療法が「PRP注入療法（濃縮自己血小板）」です。自分の血液を採血し、そこから特殊な装置で血小板のみ採取、濃縮してから皮膚に戻すことで、お肌全体を若返らせます。

PRP注入療法は、血小板を再生して治療する再生医療のカテゴリーのため、厚労省の認可が必要な治療です。

症例写真

術前

術後（3ヶ月）

治療名	PRP（多血小板血漿）注入による目元の若返り治療
治療内容	再生医療である、自己血から作成したPRPを上下眼瞼の皮膚にまんべんなく注射します。PRPの作用は約3-6ヶ月で皮膚の若返り効果によってハリ、シワ、皮膚色の改善を期待します。継続的な効果を得るためには2-3回/年の治療が有効です。
リスク	自己血の成分を皮膚に戻す治療のためリスクはありません。数日の一部分内出血や腫れ感を伴います。
費用	PRP 2ml 100,000円（部位によって作成量が異なり料金も異なります） 2016年　7月現在

PRPF注入療法（濃縮自己血小板+b-FGF）下まぶた、ほうれい線、ゴルゴラインなどのボリュームアップ

PRPFとは

PRPF：Platelet Rich Plasma（多血小板血漿）+b-FGF治療とは、様々な成長因子を含む血小板にb-FGF（ベーシックエフジーエフ）というグロースファクターを添加したものです。

b-FGF（ベーシックエフジーエフ）をPRPに加えると、その作用はPRP単独の作用とは全く別のものに変化します。PRPFはその溶液が接した組織が増殖して、その組織に置換されるという特性を持っているため、皮膚でなく皮下に注入することで組織のボリュームアップされる、ヒアルロン酸のようなフィラーとしての特性を有しています。一度組織に置換されたPRPFは自己組織の一部となるため、簡単には吸収されません。PRPFは、通常のPRP（b-FGFを添加しない）とは全く別物の治療法です。

PRPFの作製方法は施設によって異なり、注入方法や作製方法によってはシコリが出現したり、膨らみすぎることもありますのでご注意ください。

症例写真

注入前斜位

注入後（2ヶ月）斜位

治療名	PRPF注入療法（濃縮自己血小板＋b-FGF)
治療内容	ゴルゴラインの改善は、PRPF注入療法（濃縮自己血小板＋b-FGF)のよい適応です。ゴルゴラインは、目頭の部分から頬の中央にそって、斜め下にいく直線ライン（くぼみ）のことを言います。自分の血小板にb-FGF（ベーシックエフジーエフ）というグロースファクターを添加します。このb-FGFを皮下に注入すると、くぼみの部分を盛り上げて、治療直後からふっくらした感じが確認できます。大変満足して頂きました。当院の採用している方法は安全性が高く、膨らみすぎるということがほとんどありません。
リスク	自己血の成分を皮膚に戻す治療のためリスクはありません。数日の一部分内出血や腫れ感を伴います。
費用	PRPF注入療法(濃縮自己血小板＋b-FGF）2キット 210,000円　2019年 7月現在

ベビーコラーゲン

ベビーコラーゲンとは

人の身体に含まれるコラーゲンは加齢とともに減少するため、お肌にハリがなくなってしまったりシワが出来てしまったりします。皮膚に含まれるコラーゲンは、その約70％がⅠ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンで構成されています。

Ⅰ型コラーゲンは強くて硬い『線維性コラーゲン』で肌のハリを保ったり、骨がもろくなることを防いだりします。Ⅲ型コラーゲンは細くてやわらかい『繊維性コラーゲン』で、Ⅰ型コラーゲンをサポートし、組織の弾力性を高めると言われています。ベビーコラーゲン注入は、このⅠ型とⅢ型のコラーゲンを1：1の割合とした製剤を肌の凹んだところに注入することで、シワや凹みを改善していきます。年齢による変化が出やすい目周りの小ジワや額のシワなどに効果的です。

※当院のベビーコラーゲンは、人間から直接取ったものではなく、ヒト由来（人間の繊維芽細胞を培養してその細胞に作らせたもの）ですので、感染症のなどの心配はありません。

身体を形成するコラーゲンの分類

ベビーコラーゲン注射のメリット

• 薄い皮膚や浅い部分のシワでもなじみやすく凸凹しにくい。
• 現在、唯一のアメリカ製　ヒト由来成分なのでアレルギーのリスクが少ない。
  ※アレルギーテスト不要
• 若返りに重要なIII型コラーゲンが豊富に含まれていて、組織再生効果が高い。
• 脂肪細胞などの組織の増殖を促進し、繰り返すごとに長持ちしやすくなる。

ヒアルロン酸注入によるシワ改善

ヒアルロン酸注入によるシワ改善とは

シワの溝に注入することでシワを目立たなくする即効、手軽なシワ取り注入法です。ヒアルロン酸による注入術は主に、表情に左右されずに存在するシワに対して注射器で注入し、盛り上げたり、皮膚を硬くすることでシワを取り去ることに使用したり、ほうれい線のくぼみや、マリオネットラインのくぼみなどにヒアルロン酸を注入しボリュームアップさせることでなだらかにすることに使用されます。他に、鼻筋やアゴ先に注入することで微細な輪郭を強調することにも使用されます。

美容外科領域で使用されるヒアルロン酸は、様々なメーカーから製品・製剤が供給されております。クリニックによってそれぞれヒアルロン酸の製品は異なっており、それぞれ特徴を有しているため、好みの使用感によって医師が選択しています。

ヒアルロン酸によるシワ改善は、主に下記のような部位に注入します。

ヒアルロン酸によるシワ改善　注入部位の一例

ヒアルロン酸注入による
リフトアップ

ヒアルロン酸によるリフトアップとは

私たちの顔は、顔面骨にただ皮下組織や皮膚が張り付いているのではなく、複数の靱帯が骨から皮下を通してハンモックのようにつられています。経年変化と重力により、この複数の靱帯は伸びてしまうため、皮下組織が下がり始めます。

またゴルゴラインと呼ばれるように、組織の萎縮が見られるようになります。つまり、加齢によりお顔がたるむ原因は、下垂と組織の萎縮が原因であるため、下垂を予防して組織の萎縮を補えば、見た目としての加齢変化は穏やかになるのです。

• 皮下組織を顔面骨から支えている靱帯および靱帯周囲に注入 … 靭帯や皮下組織を補強・強化。
• 萎縮した組織に充填 … さりげないリフトアップとたるみの予防

ヒアルロン酸注入というと、昔はほうれい線などのお顔のシワや凹みを埋める注入治療がメインでしたが、年々製剤が進化し、厚労省の承認による日本製のヒアルロン酸でも、長時間作用する高性能なヒアルロン酸が登場してきたため、ヒアルロン酸による「さりげないリフトアップ」が可能となりました。

ヒアルロン酸注入は、「プチ整形」ともいわれるほどお手軽な治療ですが、上記を実現するためには、治療前のデザインを丁寧に行う必要があり、医師のセンスがかなり重要となります。

また、デザインを形にするための技術も兼ね備えていること、ヒアルロン酸により何らかの合併症が生じた際の救済方法を持ち合わせていることも必要です。医師とクリニックの選択は慎重に行うこともおすすめします。ヒアルロン酸によるリフトアップは、主に下記のような部位に注入します。

ヒアルロン酸によるリフトアップ 注入部位の一例

ヒアルロン酸分解注射・
ヒアルロニダーゼ

ヒアルロン酸分解注射・ヒアルロニダーゼとは

ヒアルロニダーゼ（Hyaluronidase）とはヒアルロン酸を分解させることのできる酵素です。これをヒアルロン酸が注入されている部位に注射することによりヒアルロン酸が二酸化炭素と水に分解され消滅します。ヒアルロニダーゼはまれにアレルギー症状を起こすことがあります。初回時にアレルギー反応をおこした方は2回目以降のヒアルロニダーゼ注射は行うことができません。

入れすぎたヒアルロン酸や凸凹している時に修正するために使用しますが、ヒアルロン酸以外の注入物を溶かすことはできません。

ボトックス注射（表情ジワ）

ボトックス注射（表情ジワ）とは

ボトックスとは、もはや治療法の名前として有名となりましたが、実は「ボツリヌストキシン」という細菌が生成する成分から作ったお薬の商品名の1つにすぎません。ボツリヌス菌がつくるたんぱく質（ボツリヌストキシン）を薬として加工したもので、ボツリヌス菌自体を注射するわけではありません。医学への応用が注目され、美容の分野では眉間や目尻のシワ、また多汗症などの治療に応用されています。

特に表情ジワに対して、筋肉を動かす神経を麻痺させることでシワを改善する効果があります。ボツリヌストキシンは、私たちの筋肉が動くのに信号として神経に命令が伝達されて筋肉に到達するのですが、その筋肉に到達する終末をブロックするという作用を有しています。ボツリヌストキシンにてブロックされた箇所は、筋肉が動かないというわけです。

症例写真

術前

術後（1ヶ月 ）

治療名	ボトックスビスタ
治療内容	眉間にボトックス注射を行いました。作用は3日くらいで出現し、7日くらいで安定してきます。
リスク	注入直後の腫れ、赤み、内出血が見られることがあります。
費用	25,000円　2012年6月現在

レディエッセ（輪郭形成）

レディエッセとは

レディエッセとは、コラーゲンやヒアルロン酸などと異なり、カルシウムベースの粒子を使用した長期持続型皮膚輪郭充填剤です。生体になじみの良いハイドロキシアパタイトを配合しています。この粒子は、整形外科・耳鼻科・歯科・形成外科などの医療行為に使用されている安全な物質です。治療部位や個人差によりますが、レディエッセは治療後より約1年以上かけて皮膚の中で安全・自然吸収されています。

症例写真

術前

術後（2ヶ月 ）

治療名	レディエッセ
治療内容	ほうれい線の治療をおこないました。ヒアルロン酸でも適応はありますが、注入量が多いと水分保持が強いため腫れたような透明感があるような印象になるため今回はレディエッセを使用しています。
リスク	注入直後の腫れ、赤み、内出血が見られることがあります。
費用	120,000円　2016年8月現在