トラネキサム酸は炎症を引き起こす生体内の酵素であるプラスミンを抑制する抗プラスミン作用を有する薬剤で、喉の痛みや炎症を抑える目的で「トランサミンカプセル」の処方を受けた方も多いと思います。
そして実はトラネキサム酸は肝斑の改善効果がある薬として長く使用されてきています。肝斑の市販薬である「トランシーノ」の主成分はトラネキサム酸です。
当院では肝斑治療の一環として(1)トラネキサム酸の内服、(2)トラネキサム酸の治療、ソノ・イオントフォレーシス(皮膚への導入)、フォトフェイシャルM22 (光治療)、(3)日頃のケアとしてハイドロキノン(外用薬)、トラネキサム酸配合の化粧品をおすすめしています。
肝斑の治療を行う上で、トラネキサム酸の効能は大変重要なもので、フォトフェイシャルM22やライムライトなどの光治療を行う上でもトラネキサム酸の内服・外用を併用している場合、治療効果が高いことが分かっています。
女性ホルモンのアンバランスが原因の1つである肝斑ですが、トラネキサム酸は女性ホルモンへ作用を及ぼすものではありません。トラネキサム酸のプラスミンを抑える抗炎症作用が肝斑の原因を抑えていると考えられています。 また、肝斑がない方がトラネキサム酸を内服しても何か体に悪影響を及ぼす成分ではありません。(トラネキサム酸の内服ができない方もいらっしゃいます)持続的にトラネキサム酸が皮膚に存在する環境を作ることが肝斑治療の効果を高めます。
持続的にトラネキサム酸が皮膚に存在する環境を作ることが肝斑治療の効果を高めます。
妊婦・妊娠の可能性がある方は内服できません。 腎不全の方、血栓のある方、トロンビンを投与されている方は内服できません。 その他血液凝固因子の治療をされている方は内服がおすすめできません。 トラネキサム酸によるアレルギー症状が出た方は内服をおすすめできません。
妊婦・妊娠の可能性のある方、トラネキサム酸によるアレルギー症状のある方は施術を受けられません。 ペースメーカーを装着されている方は施術を受けられません。
トラネキサム酸によるアレルギーがある方、化粧品成分にアレルギー症状のある方は使用できません。
ハイドロキノンは、光や熱に弱く、劣化が早いやめ、冷蔵保存頂き、なるべく早めに使い切るようにして下さい。また、ハイドロキノンにアレルギー症状のある方は使用できません。
トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、「メラノサイト」と呼ばれる細胞から、メラニンの生成を命ずる「プロスタグランジン」などをブロックし、しみなどの原因となるメラニンの生成を抑制する効果があります。
紫外線により出来てしまった「しみ」だけではなく、多くの女性が悩んでいる肝斑にも有効だと言われています。
また、シナール(ビタミンC)と併用して服用すると、相乗効果でさらに高い効果が期待ができると言われています。
即時に結果が出る治療ではありませんが、飲み続けることで綺麗なお肌を維持することができます。