鼻の形態を考えるには、お鼻が動く場所と動かない場所に分けて考えるとわかりやすくなります。動かない鼻は鼻骨で形態を形作られている鼻背と鼻根部といいます。動く鼻は鼻尖と鼻翼で、鼻尖とは鼻先の部分のことをいいます。鼻翼とは小鼻のことを言います。
鼻尖には双葉のように手を広げた形態の鼻翼軟骨があり、その上に皮下組織があり皮膚で覆われた構造をしています。鼻尖の形態を変化させようとしたら、この鼻翼軟骨を露出させる必要があり、皮下の組織を減量させたり、さらにその軟骨に手術操作を加え形態を変化させたり、自家軟骨を採取しこの鼻翼軟骨などに組み合わせることにより鼻尖の形態を変化させます。
このためしっかりとお鼻の内部構造を見ることが大事で当院では鼻柱切開という方法で展開を行っています。手術もじっくりと丁寧に行う必要があるため、全身麻酔にて行います。術後の固定も大事でギプス固定を14日行います。さらに鼻尖は術後のケアも大事です。術前に予想した結果になるのは6ヶ月くらい要する場合もあります。
術前に何をどうしたらいいのかを明確にして手術計画を行うのが重要なバーツだと言えます。
鼻尖の手術は、術者によって方法や考え方が異なります。当院では、患者様のお悩みや状態に合わせ、下記の治療方法を組み合わせていきます。
鼻先の丸さの原因が鼻翼軟骨上の皮下組織がメインでボリュームを減らすと有効な場合が適応です。軟骨移植やプロテーゼを併用した方が良い場合は鼻尖形成術の適応になります。
鼻先を細く見せようと少しつまみ持ち上げたとき横からみると逆に丸みをおびるタイプ(ポリビーク)の場合は鼻翼軟骨の形成術及び軟骨の移植術を同時に行い、鼻背の流れを作るためにプロテーゼを併用する手術が好ましいことが多く、このような場合などが適応です。
医師によるカウンセリングを行います。ご不明なことや不安などがありましたら、お気軽にご質問ください。手術などに際しては、医師が治療の内容や方針の他、リスクや麻酔方法、治療方法を詳しくご説明します。その上で、双方の合意のもとに治療を行ってまいります。
お悩みや鼻尖に対する希望を伺い、お鼻全体の形状、鼻尖の形態、皮下・皮膚の厚さ、軟骨の形状などを診察し、希望に対してどのように手術を行うか検討をしていきます。
鼻尖の手術は微細な手術なため、じっくり行うため当院では全身麻酔下にて手術を行っています。全身麻酔は麻酔科指導医の資格を有する麻酔下専門医が担当します。
症例に応じて鼻尖の皮下組織の減量、鼻翼軟骨の形態形成、鼻背にシリコンプロテーゼを挿入、耳介軟骨移植などを組み合わせて手術を行います。
鼻尖の形態を維持するために手術後はギプス固定を7日+7日の合計14日行います。抜糸はこの間の7日目に行います。ギプスオフ後もテーピングや固定具の装着などを指示していきます。鼻先は6ヶ月くらいで柔らかくなってきますのでこの間のケアが大事です。
治療後の通院や診察が必要な場合、医師の指示に従ってアフターケアを行ってください。術後の腫れや経過などについて、不安なことやご不明点などがありましたら、お気軽にご相談ください。
術前
術後(1ヶ月 )
治療名 | ①鼻根部ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解) ②鼻翼軟骨形成+鼻尖部耳介軟骨移植+鼻背部プロテーゼ挿入 |
---|---|
治療内容 | 他院で鼻根部にヒアルロン酸注入による隆鼻術を受け、今回はプロテーゼ挿入による 隆鼻術と鼻尖形成術を希望。 ①残存するヒアルロン酸を術前にヒアルロニダーゼで溶解。 ②術前に患者様の鼻根部にフィットするようプロテーゼを削って調整します。 手術は麻酔科専門の下による全身麻酔手術。鼻翼軟骨を形成し、鼻尖部に自己組織である 耳介軟骨を細工して移植します。鼻背部はプロテーゼを挿入し、鼻翼軟骨、移植軟骨 が一体となるよう調整し鼻尖部、鼻腔粘膜を丁寧に縫合します。 術後は、約14日間の装着が必要です。 |
リスク | ①ヒアルロニダーゼ:まれに即時アレルギー症状(その場合は2回目以降治療不可) ②鼻尖縮小術:一時的な目周りの内出血、鼻部の腫れ、左右差、 鼻尖部の固さや、移植軟骨の触知、感染の可能性など |
費用 | ①ヒアルロニダーゼ 87,230円 ②鼻尖縮小術(耳介軟骨移植含む) 500,000円、プロテーゼ挿入術 320,000円 全身麻酔 220,000円 2024年 7月現在 |
治療時間 | 150~180分 |
---|---|
ダウンタイム (痛み・傷跡) |
ギプス固定14日間 抜糸7日目 |
通院回数 | 7日目抜糸 14日目ギプスオフ 1Mチェック 3Mチェック 6Mチェック |
抜糸の時期 | 7日目 |
洗顔・メイク | 鼻以外は翌日より可能、メイクは鼻以外は翌日、鼻はギブスオフより可能 |
シャワー・入浴 | シャワー・入浴は翌日より (耳介軟骨採取部を避けて、ギブスをぬらさないように) |
鼻の悩みを考えるのに、鼻は鼻先のみならず鼻背、鼻根部と全体でバランスを考えていく必要があります。鼻は鼻骨が存在する鼻背部、鼻根部、そしてつまむと動く鼻軟骨が存在する鼻尖部の2つに集約することができます。鼻尖部は皮膚、皮下組織、鼻翼軟骨がメインの軟骨、裏打ちの鼻粘膜があります。
鼻先を高くしたり、細くするにはこれらの構造をそれぞれ考慮しながら手術操作を加えなくてはいけません。鼻尖と鼻背にスムーズにさせるにはプロテーゼが欠かせませんが、スムーズにするだけならあまり大きなプロテーゼは使用しません。使用するプロテーゼは術前にある程度削りだして整え、術中に鼻尖付近を整えて挿入します。
施術内容 | 数量・容量・範囲など | 税込価格 | YD-APS税込価格 >> YD-APSとは? |
---|---|---|---|
鼻先を細くシャープにする 鼻尖縮小形成術(鼻柱切開法) ※軟骨移植なし ※全身麻酔が必要(費用別途) ※麻酔科指導医による麻酔 |
¥330,000 | ¥247,500 | |
鼻先を細くシャープにする 鼻尖縮小形成術(鼻柱切開法) ※軟骨移植を要する ※全身麻酔が必要(費用別途) ※麻酔科指導医による麻酔 |
¥440,000 | ¥330,000 | |
鼻先を細くシャープにする 鼻尖軟骨移植術(外側法) ※軟骨移植のみ |
¥275,000 | ¥220,000 |
※当院の金額は全て税込価格となります。
A 鼻尖の丸みは皮下組織の減量を行い、左右の鼻翼軟骨を引き寄せ、余分な軟骨はカットする鼻尖縮小形成術を行います。横からみた鼻の形態を美しくするために鼻尖に耳介軟骨を移植し、薄いプロテーゼを鼻背に挿入固定することもあります。
A 希望に添う形になるにはどのような手術が必要で可能かを検討していきます。しかし、動かせる量、移植できる軟骨の形や量など色々なファクターがあるので、限界もあり、また希望の実現が無理なこともございます。
A 糸のみでは一時的効果しか得られないことが多いです。鼻先を細くするにはまずは皮下の量を減量しなくては実現できません。皮下組織、軟骨の減量や形態の変化を及ぼさないと変化はあまりしません。
アクセス
宮城県仙台市青葉区花京院1-1-6
Ever-i仙台駅前 2F