ヒアルロン酸注入でシワを解消～無表情でも存在するシワ・ほうれい線・傷跡～ - お顔の注入治療 よだ形成外科クリニック

• 治療概要
• 当院の治療
• 治療の流れ
• 留意点
• 料金

ジュビダームビスタ®ヒアルロン酸注入
【シワ・輪郭・へこみ・リフトアップ】

ヒアルロン酸の歴史

現在の注入術と言えば、ほぼヒアルロン酸を使用しますが1990年後半まではヒアルロン酸由来の注入製剤はありませんでした。その当時の異物注入剤で安全と言えば牛由来のコラーゲンで大変滑らかで使用感のいい製品でした。

しかし注入前に6週間のアレルギー反応テストが必要でありBSEという牛海綿状脳症の問題が着目され、牛由来の製剤が使われなくなってしまいました。その他は、アレルギーテスト不要なシリコンや炭水化物系の製剤などが存在しましたが、シコリができることが多く、治療上問題が多すぎる製剤でした。

その後、非動物性のヒアルロン酸が開発されアレルギー反応が極めて少ない製品が開発され、現在主流のヒアルロン酸は、厚生労働省認可製品でとても使い心地がよく結果もよい製品に仕上がっています。最新のテクノロジーが搭載された素晴らしいヒアルロン酸です。

当院の治療

現在採用しているヒアルロン酸製剤は厚生労働省承認であるアラガン社製ジュビダームビスタ®シリーズです。従来のヒアルロン酸製剤と異なり「VYCROSS®」（バイクロス）という新技術で高分子・低分子ヒアルロン酸を3次元的に高架橋することにより「長時間持続」「低吸収性」「リフト力」「成形性」「組織親和性」を高めたすぐれた製品となっています。ヒアルロン酸の濃度によってシリーズがいくつかあり、使用目的によって選択していきます。

ジュビダームビスタ「VYCROSS®」（バイクロス）5の特性

①長期持続性

低濃度のヒアルロン酸でありながら効果が約1年～2年持続します

②低吸水性

注入後のむくみが少なくイメージに叶った仕上がり

③リフト力

適度な弾性と凝集性で部位に応じて適したリフト力を維持します

④成形性

お顔に沿ったラインの成形を実現し注入後も変形しにくい

⑤組織親和性

お肌の組織とヒアルロン酸が一体化しやすく自然な仕上がり

ジュビダームビスタVYCROSS®コレクション

※主な注入箇所

目周り、首の小ジワ
お肌全体の肌質改善に

製品名	ジュビダームビスタ®ボライトXC
適応箇所	目周りの小ジワ、首の小ジワ お顔全体肌質改善(表皮のハリ、皮膚の潤い)
注入層	皮内
硬さ	最も柔らかい
持続期間	約９ヶ月(保水性)、約4ヶ月(小ジワ改善)
ヒアルロン酸濃度	12mg／ml

唇のボリュームアップ
デリケートな部位に

製品名	ジュビダームビスタ®ボルベラXC
適応箇所	涙袋形成、口唇のボリュームアップ、目周りのへこみ、 クマの修正、細かい小ジワ
注入層	骨膜上、皮下、真皮
硬さ	柔らかい
持続期間	約12ヶ月
ヒアルロン酸濃度	15mg／ml

顔のシワ、溝を
改善したい方に

製品名	ジュビダームビスタ®ボリフトXC
適応箇所	(比較的浅いシワに適応） ほうれい線、マリオネットライン、口周りのシワ
注入層	真皮
硬さ	中硬度
持続期間	約12ヶ月～18ヶ月
ヒアルロン酸濃度	17.5mg／ml

こめかみ、中顔面の
ボリュームアップしたい方に

製品名	ジュビダームビスタ®ボリューマXC
適応箇所	(軽いリフトアップ、へこみ部位に適応)　 頬部のリフトアップ、こめかみのへこみ、額を丸く、 フェイスラインの軽いリフトアップ、深いゴルゴラインのシワ
注入層	骨膜上、皮下
硬さ	硬い
持続期間	約18ヶ月～24ヶ月
ヒアルロン酸濃度	20mg／ml

アゴ、フェイスライン
鼻筋をシャープにしたい方に

製品名	ジュビダームビスタ®ボラックスXC
適応箇所	アゴ先、フェイスラインの輪郭形成、鼻(鼻筋、鼻を高く）
注入層	骨膜上、皮下
硬さ	最も硬い
持続期間	18ヶ月以上
ヒアルロン酸濃度	25mg／ml

症例写真

涙袋形成術(ジュビダームビスタ®ボルベラXC)

術前

術後

施術名	涙袋形成術(ジュビダームビスタ®ボルベラXC)
概要	厚労省認可のヒアルロン酸を注入して涙袋を作ります。 1回/2週間の施術を2-3回にわけて調整していきます。 効果は約12ヶ月、数ヶ月後にタッチアップ（少し足してあげる）とより持続します。
副作用	一時的な赤み、内出血の可能性。感染。血管の塞栓など。 万が一の時はヒアルロニダーゼでヒアルロン酸は溶解可能です。
金額	ボルベラXC 1ml 88,000円 （税込）　※使用量は個人によって異なります。

上口唇のボリュームアップ(ジュビダームビスタ®ボルベラXC)

術前

術直後

施術名	上口唇のボリュームアップ(ジュビダームビスタ®ボルベラXC)
概要	厚労省認可のヒアルロン酸を注入して上口唇のボリュームアップ。 1回/2週間の施術を2-3回にわけて調整していきます。 効果は約12ヶ月、数ヶ月後にタッチアップ（少し足してあげる）とより持続します。
副作用	一時的な赤み、内出血の可能性。感染。 万が一の時はヒアルロニダーゼでヒアルロン酸は溶解可能です
金額	ボルベラXC 1ml 88,000円 （税込）　※使用量は個人によって異なります。

お顔の解剖学と構造に基づき若返りをかなえるヒアルロン酸注入コード
(MDコードについて)

当院では、アラガン社が提唱するヒアルロン酸注入コード*MD Codes™(MedicalCodeｓ)に従って施術を行います。例えば「CK1にジュビダームビスタ®ボリューマXCを数ml注入し、CK2には・・」といった注入コードに沿って注入するわけですが、更に治療計画を立てる際に顔の解剖と構造に基づき患者様の骨格の位置、加齢進行度、理想の顔の好みなどを考慮して適正な製剤、注入ポイント、注入量、注入の深さを微調整しながら施術を行っております。また、上瞼、額、唇などはMDコードがありませんので難易度が高く医師の高度なテクニックが必要とされますので解剖学的な知識と技術、繊細な注入テクニックを駆使し患者様の理想に叶えるよう日々努力を重ねております。

当院が治療する次世代美容医療　「トータルフェイシャルトリートメント」　について

お顔の老化の原因は、お顔を構成する骨、筋肉、脂肪、皮膚の各層で複合的に起こった老化の症状が表面にあらわれた状態です。

• お顔の土台となる骨が加齢とともに吸収され痩せて減少する
• 筋肉の萎縮
• 皮膚下の筋膜、靭帯、脂肪が緩む

これらの老化症状がお顔のへこみ、フェイスラインの崩れ、シワ、タルミの原因となります。

ヒアルロン酸による「トータルフェイシャルトリートメント」とは、従来のポイントで注入治療する主流から、お顔全体の構造である骨、筋肉、脂肪、皮膚といった各層別に、治療計画を施し最適なヒアルロン酸をチョイスして正しいテクニックで注入を行うことで加齢による変化に対し、顔の奥の組織へ立体的、複合的にアプローチする次世代の美容医療なのです。

ジュビダームビスタ®シリーズによるヒアルロン酸注入の基本的な考え

1. お顔を支える靱帯や脂肪や筋肉の萎縮に対する補正
2. 下垂に伴う輪郭の乱れの補正
3. 顔の表面で認められるシワやパーツごとの注入

ヒアルロン酸注入は基本的にボリュームを足して形態を整え変化させるという治療法です。
気になる部位を改善させ、バランスの良い若々しいお顔に仕上げるだけではなく、老化のスピードを緩やかにする効果も期待できます。

治療の流れ

診察

医師による診察を行います。ご不明なことや不安などがありましたら、お気軽にご質問ください。まず、担当医師がヒアルロン酸注入の適応であるか診察をします。そしてヒアルロン酸注入による治療方法や方針の他、リスクや麻酔方法などを詳しくご説明します。その上で、双方の合意のもとに治療を行ってまいります。

重力による顔面の形態変化を考慮に入れ、坐位で注入箇所のマーキングを行います。

麻酔

ジュビダームビスタシリーズ®には局所麻酔剤が含まれていますが、あらかじめ局所麻酔剤入りテープ（ペンレス®）を貼付、または注射針やカニューラ(細い針金のような針)　が入ります。

治療

注入する層に応じて、ジュビダームビスタシリーズ®の付属針やマイクロカニューラを装着し、治療部位にヒアルロン酸を注入していきます。血管内注入を避けるように※ボーラス・マイクロボーラス・ファニング・リニアスレッディング等の注入テクニックで治療していきます。

用意したヒアルロン酸の残量次第ですが、経過をみて1回/約2週間でタッチアップし仕上げていきます。

※ボーラス法・・ボリュームを増やすために1部位に一塊のヒアルロン酸を注入する手技
マイクロボーラス法・・ボーラス法をより微少量で行う手技
ファニング法・・少しづつ方向を変えて移動させながら扇状に注入する手技
リニアスレッディング・・針を引きながら線状に注入する手技

術後経過

針を刺入するため、注入範囲において、約3日の赤み、5日程度の部分的な内出血を来すことがあります。注入直後から10日程度、やや皮膚の盛り上がりやミミズ腫れのような質感を呈すことがありますが、当院使用のヒアルロン酸は、解消していくことがほとんどです。いずれの反応においても、数日でメイクでカバーできることがほとんどでしょう。

アフターケア

治療後の通院や診察が必要な場合、医師の指示に従ってアフターケアを行ってください。術後の腫れや経過などについて、不安なことやご不明点などがありましたら、お気軽にご相談ください。

留意点

院長コメント

ヒアルロン酸治療の適応は、①動かないでも存在するシワ、②へこみやボリューム不足、③口唇や鼻根部などの形態の改善、④骨膜に当ててリフトアップ効果などです。
①に近いですが眉間や目尻など顔を動かすとできるシワは、ボトックス注入による表情筋のブロックが第1選択となります。

高性能で長時間作用するヒアルロン酸ですが、治療から3～6ヶ月目くらいで少量追加治療を行うとさらに効果が持続するとも言われています。また注入に際して、ヒアルロン酸が何らかの不具合を起こした際には、ヒアルロニダーゼという溶解剤を注射すればほぼ100％消失するため、安心度が高い治療の1つです。

昨今のヒアルロン酸注入は、注入する靭帯の位置がコード化されており、その部位に対応するヒアルロン酸の製品、そして注入量さえも体系化されているのですが、「見えない部位に注入をする」という手技であるため、顔面の解剖に精通している医師であることが望ましいと言えます。またヒアルロン酸の注入により、何らかの合併症が生じた際の救済方法を持ち合わせていることも必要です。

解剖の知識が曖昧で、未熟な手技を持つ医師がヒアルロン酸注入を行うと、血管の塞栓が生じる確率も高くなり、その他望まない合併症を発生することもありますのでご注意ください。

(当院で重篤な合併症が起きた例は、一例もございません)

料金