縫縮とは、縫い縮めることです。タトゥーや、アザ、傷跡などを切除する場合、皮膚を楽につまめる程度の適応となります。
皮弁とは、血流のある皮膚のことで周囲の皮膚を動かして切除した部位を覆っていく方法です。
直線の手術跡が残ります。大きいものや、体の場所によっては行えないことがあります。傷跡を完全になくすことはできませんが、傷跡をできるだけ目立たなくするために傷の方向をなるべく皮膚のシワに合わせるように切開を行ない縫い合わせます。場合によっては何回かに分けて手術を行います。
手術跡は直線ではありませんので、刺青・タトゥーを切除した傷とは思われないでしょう。周囲の皮膚を動かすため、皮膚の色調も近くなります。
医師によるカウンセリングを行います。ご不明なことや不安などがありましたら、お気軽にご質問ください。カウンセリングの際は、患者様のご希望や治療を行う部位の状態に合わせ、治療方針、治療方法、リスク、麻酔方法など、医師が詳しく説明します。当院の治療は、双方合意のもとで行います。患者様がご納得されていないのに、治療を無理強いするようなことは一切ありませんのでご安心ください。
局所麻酔を行ないます。
●単純縫縮術
比較的小さいものを紡錘型に切除し形成外科的手法で縫合します。
●皮弁形成術
刺青・タトゥーを取り去り、周囲の皮膚を面で移動させて縫合します。単純縫縮術で手術跡が長くなってしまうケースや、比較的大きな刺青・タトゥーを切除した後に、周囲の皮膚をローテーションし縫縮します。
抜糸は、5~7日目に行ないます。その後、テープ保護をして経過をみます。手術跡は3ヶ月くらい赤みが生じ、その後少しずつ目立ちにくくなってきます。
治療後の通院や診察が必要な場合、医師の指示に従ってアフターケアを行ってください。術後の腫れや経過などについて、不安なことやご不明点などがありましたら、お気軽にご相談ください。
治療時間 | 単純縫縮術30分 皮弁形成術60分 |
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ダウンタイム (痛み・傷跡) |
3ヶ月間のテーピングが必要 |
通院回数 | 3、4回 抜糸、1ヶ月後、3ヶ月後、6カ月後経過観察 |
抜糸の時期 | 7日目 |
洗顔・メイク | 治療部位以外当日より可能。 |
シャワー・入浴 | シャワーは患部を濡らさないようにして当日可能。入浴は抜糸翌日より可能。 |
私たち形成外科医は皮膚の外科を得意としています。皮膚の縫合はスペシャリストの形成外科にお任せください。残念ながら形成外科や美容外科の技術で行っても消しゴムで消したようには出来ません。形成外科的技術で、傷の幅を狭くし、凹凸を軽減してより目立ちにくくしていくことで修正を行います。
手術の傷跡は、約3ヶ月赤みが生じ変化していく時期なので、この時期にテーピングなどで少しでも傷跡がキレイになるようケアをしていくのが大事です。この時期を過ぎると、ほぼ傷が成熟して傷跡として固定してしまうため、できれば外傷や手術後の修正手術は3ヶ月を過ぎた頃が目安となります。
施術内容 | 数量・容量・範囲など | 税込価格 | YD-APS税込価格 >> YD-APSとは? |
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単純縫縮術 | 1cmあたり | ¥27,500 | ¥22,000 |
皮弁形成術 | 1cm×1cm | ¥110,000 | ¥88,000 |
※当院の金額は全て税込価格となります。
(但し、健康保険診療には消費税がかかりません。)
A 傷跡を完全に消すことはできませんが、リストカットの跡だと分からないようにするための工夫や方法論を提案します。
A 状態は診察し、修正可能か判断します。経過観察が必要な場合もあります。
A 妊娠線は場所や程度によって適している治療法が異なります。切除縫合以外が適していることも多く、その人の皮膚質にもよりますのでまずは診察をさせてください。