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コラム - よだ形成外科クリニック【形成外科・美容外科・美容皮膚科 】
コラム
公開日:2020.7.29(水)
「綺麗な二重まぶたになりたい」、「アイプチをやめたい」、「手術したいけど、不安の方が強くて乗り出せない」。特に女性の方にはこういったお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
技術や機器の進歩により、昨今では皮膚を切らなくても良い手術も登場しています。
特に「今のあなたの目もとの状態」に合わせて、
医師と相談しながら理想のラインをイメージすることが重要です。
今回は二重まぶたの種類や、二重まぶた手術の種類、おすすめの施術等をご紹介します。
二重まぶたには、大きく3つの種類があります。
西洋人に多いタイプ。
蒙古ひだがなく、涙丘がはっきりと見えている。「華やかな二重」。
蒙古ひだがあるが、蒙古ひだの上からラインがあり
平行の二重ラインが美しい。涙丘はやや見えていることが多い。
蒙古ひだが発達している。涙丘はほぼ見えない。
二重のラインは蒙古ひだから始まり、目尻に向かって広がっていく。
日本人は蒙古ひだの存在がほぼあるため、「末広型二重」か「準並行型二重」に該当する人が多く、アイプチやテープでは可能であっても二重まぶた手術で平行型二重を作成できないことがあります。
蒙古ひだを切開することで、平行型二重を作成することが可能な場合もありますが、
目と目の距離に変化が生じて、アンバランスな見え方となることもあります。
無理に手術を行えば、より見え方が悪くなる場合もあるため、
必ず医師と相談し、無理のない選択を行いましょう。
ポイント
みなさんの蒙古ひだの形態によって適した二重があります。
まずは自分の蒙古ひだの状態を分析して、理想のラインをイメージしましょう。
では、二重まぶたの手術にはどのような種類があるのでしょうか?
今回は埋没法による1番の二重まぶた手術を説明していきましょう。
埋没法とは医療用の糸をまぶたに埋め込んで二重のきっかけを作る方法です。
まず、まぶたの状況を診察します。一重なのか、奥二重なのか、それとも二重があるのか。
まぶたの厚みや膨らみの状態、そして挙筋機能(まぶたを開ける力)を診察していきます。
下記条件に当てはまる場合、埋没法以外による二重まぶた手術を選択することになります。
理想の二重のラインを決定するためにブジー(医療器具)をまぶたに当てて探索していきます。
手術を行うのに問題のないラインの場合、埋没法による二重まぶた手術をすすめていきます。
術者、患者様のお互いが許容できるラインをマーキングします。
術後のラインの微妙な変化を含めて、医師から適切なアドバイスを受けましょう。
よだ形成外科クリニックでは、片側のまぶたに医療用の糸を2本使用する方法と、3本使用する方法を採用しています。
糸を2本利用する二重埋没法手術では想定ラインを広くキープする方法を採用しています。
片側に糸を3本使用するプレミアム法はさらに固定力を増す方法です。
長期にわたり手術の二重ラインをキープするので大変有用とされています。
よく行われる埋没法。
点でラインを支えます。
糸を片側使用する当院の標準的な方法
糸を片側3本使用するプレミアム法。標準法よりラインを強固に固定します。
二重まぶた手術を行う際、まぶたの状態に合わせ、「挙筋法」と「瞼板法」という施術を用います。
まぶたの皮膚のたるみが多い人向けの施術です。
裏側から糸を通し、挙筋と瞼板を糸で固定する施術です。
皮膚表面を切開しないため、術後のダウンタイムが少なく、傷痕が目立ちにくいのが特徴です。
皮膚のたるみが少ない人向けの施術です。
瞼板から皮膚側へ糸を直接結びつける二重手術です。
二重の幅が狭くなったり元に戻りにくいのが特徴です。
挙筋法と瞼板法の中間の方法を採用しています。
埋没法の糸を、瞼板上縁の挙筋腱膜の付着部位に固定をしています。
この位置に固定を行うと腱膜に負担がかからないのと、
眼球に糸がふれないため、異物感を生じにくいというメリットが生じます。
手術直後の瞼板。糸は見えません。
使用する糸
当院では 7-0ナイロン両端針でテーパーされている丸針を使用しています。このことにより瞼板周囲を貫通するときの損傷や出血を軽減することができます。
手術の流れ
術前に決定した二重のラインにマーキングを行います。
局所麻酔は痛みの少ない極細針を使用します。
手術は約15~20分です。手術後まぶたを冷却します。
術後にコンタクトは使用できません。
ダウンタイムと諸注意
内出血は起こらない、あるいは少量であることがほとんどですが、3~4日でお化粧にて気にならないくらいになるでしょう。
想定した二重のラインになるのは約1ヶ月かかります。
ラインの消失は個人差がありますが、3年で30%の方にラインのゆるみや消失が認められます。
ライン消失後の二重まぶた埋没法の再手術は瞼板の状態に依存します。複数回の二重まぶた埋没法の手術は適していません。全切開法による手術の切り替えをおすすめしています。
(次回のコラムで説明いたします。)
その他として
※内出血(軽度のものは3~5日で改善します)、二重の左右差、糸の感染、異物感(まぶたのゴロゴロ感)、後戻り(ラインの消失・乱れ)
※局所麻酔による副作用(アレルギー症状;蕁麻疹、動悸、非常にまれにアナフィラキシー)
症例
(術前)
25歳の女性の方です。一重。アイプチで二重を作っていました。
(二重まぶた埋没法デザイン)
よだ形成外科クリニックの標準法を選択されました。片側のまぶたに7-0ナイロン両端針を2本使用します。
(手術直後)
腫れや内出血はほぼありません。
(手術直後閉瞼)
糸の食い込み感は1-2ヶ月継続します。その後は少しずつほぼ分からないくらいになります。
A 手術後数日から数週間でラインが消えた場合、糸の結び目がほどけたと考えられますので、早めに来院し、再手術を行います。数ヶ月~数年の経過の場合、再度行うよりも全切開に変更することをおすすめします。二重まぶた埋没法を繰り返し行うことで、瞼板組織に変形を来すことがあります。
A 局所麻酔時の針刺入と、埋没糸の針刺入で内出血が起こりえます。プクーっと腫れ上がるイメージよりも、まつ毛の周囲が紫になるイメージです。術中は極細の針を使用しますが、なるべく目に力を入れないようにして頂けると内出血の可能性は低くなります。
よだ形成外科クリニック院長
依田 拓之 院長
心から信頼できる
美容外科医療を目指して。
・日本形成外科学会認定専門医
・日本美容外科学会(JSAPS)認定専門医